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2006.05.12

001:風 (鑑賞/~05.12)

(ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
空き家では飾りっぱなしの風鈴が鳴ってる2月 長い真夜中
  ■「長い真夜中」にノックダウン。
   その言葉が空き家の淋しさを強調させてて切ないです。ちりんちりん


(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
詰問には沈黙を返す 西風が見てきたような嘘はつかない
  ■嘘はつかないけれど本当の事も言わない


(折口弘) (はっちんずBLOG)
湯上りのさやかに渉る風になりあなたの熱を奪って逃げたい
  ■湯上りの熱を奪うとはなんたる罪!
   だけどその熱はやっぱりほしくなっちゃいます。
   「あなた」ならなおさら?

(yasubow) (忘れえぬ人々)
体液という吐露にむけ卑しさと悲しさこめてビル風は吹く
  ■情景から目が離せません


(なかはられいこ) (みんなだれかの夢だから)
花冷えの額と額よせあって頭蓋にひそむ風を聴いてる
  ■そんなふたりになりたい。

(村上きわみ) (北緯43度)
よくのびた四月の腕にまきとられ風があまさを増してゆきます
  ■桜、を想像しました。
   「あまさを増してゆきます」が大好きです。

(沼尻つた子) (リップサービス)
すりぬける風とくちづけかわしあいロナウジーニョの歯茎は乾く
  ■前半と後半の言葉の印象の差がすてきです!
   くちづけ、と歯茎のポップさがかわいい。
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2006.03.24

010:線路 2005鑑賞

穴井苑子
終点の街に暮らして動きだす電車に乗って線路はつづく
 

星川郁乃
すこしだけ空白のあるすこやかさ線路かたかたと鳴る 東から


ピッピ
踏切のおりた線路で私にはみえないものが走って消えた


丸井真希
少しだけ不安になった雪道の足跡線路と呼んで歩いた


茶琥チヤ子
つながらぬふたつ線路の終端はアウシュビッツを何も語らず


里坂季夜
耳をあて何かを待った少年の微熱はさめて線路は朽ちて


岩崎一恵
冬の陽をしずかに反射し続ける線路 過ぎゆくものは追わない


海神いさな。
はりつめたピアノ線路地裏あたり切れて痛くて君がいなくて
 (下の句の「き」と「い」の音の繰り返しが鋭くてきれいで好きです。
  「ピアノ線」ともきれいに呼応しているのが鋭く細く。)

 
佐原みつる
あなたとの約束はそう三月の線路の交差している場所で



さみしさを思い出すかも知れずこの線路に沿って下ってゆけば
 (思い出しても、いいという覚悟。
  下っていくということにさみしさを思い出すのでしょうか、
  それとも辿り着く先にさみしさを思い出すのでしょうか)

なかはられいこ
終電のあとの線路をあるいたね空にも海にも属さない青
 (最後の青に吸い込まれてしまいそうになります)

村上きわみ
七月の線路を踏んでゆくためにすんと結んだサンダルの紐
 (すんと。)

内田誠
この星をひとつの円として繋ぐ線路の向こうの始めと終わり


高松凛
例えれば線路のレールの端々に手をつなぎつつ歩けるような


千坂麻緒
線路だけ残っています今はもうないことばかり語ってしまう


遠山那由
午後三時轢かれてみたいと思っても漁港の線路に電車は来ない


吉田ともき
東へと線路は続くここからは一人で強く生きてゆくから


ひな菊
始発まで線路を歩くざくざくと昨夜の涙すべて消し去り



2006.03.24

009:眠 2005鑑賞

みやちせつこ
眠る人眠れぬ人もおしなべて夜の音叉のもとに漂う
  (この静かな空間がたまらない。ただよう、ただよう。)

露稀
授業中となりで眠る君の顔 眺めているのが大好きでした
  (かわいい学生時代の一風景でほのぼの。)

秋中弥典
この闇がサプリメントになるらしい眠らないまま夜を迎える


右足で終われなかったかなしさを囓って眠る月のないよる

暮夜宴
すやすやと眠るあなたの呼吸だけそれだけ食べて生きててもいい?

下川梓
眠る顔初めて見たと言う彼にもう何もかも見られた気する
  (気がする、じゃないかもしれない!
   眠る顔って自分でも知らないのに知られてしまった、なんて。)

上澄眠
まるまって眠りつづけてこのまんまやがて芽を出す豆になりたい
  (わたしも、なりたい。
   このゆっくりとした感覚が好きです。)

日菜清司
獣のまんまおでことおでこくっつけて(ほのかにほのお)冬眠します
  (かわいい獣、どうぞゆっくりおやすみなさいませ。)

風亜祐宇
眠るためでなく寝ているベッドから遠く磔刑のごとき満月

水須ゆき子
今日で十歳になりました。
雨の日に生まれたひとが混ぜている浅く眠ったままのゼラチン

しのざき香澄
いつからかいつまでか誰にも言わず独楽になり寝るくるくる眠る

佐藤羽美
眠れない夜は静かに数えましょう生きた羊も死んだ羊も
  (そうしてやってくる羊は、どんな羊でしょうか)

かとうそのみ
油断して眠ってしまった君が今お砂糖菓子に見えているのだ
  (食べちゃえ! もしかしたら、誘っているのかも。かも。)

藤矢朝子
今日はよく眠れそうだよ別れ際首のほくろの位置を覚えた

バンドヲミキコ
したあとの眠りのなかできょうだいになりたかったんだって思った

高瀬いつか
眠りから覚めてしまえば無機質でアンバランスな たぶん明日だ


2006.03.08

008:鞄 2005鑑賞

穴井苑子
さまざまな便利グッズでいっぱいの鞄の中にかなしい理由
  (どれだけ便利だって、満たされなければかなしい、ですよね。)

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樹里
お互いの心ひとつを入れて置く鞄が欲しいと呟いた春

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野良ゆうき
身のほどのいかがわしさを持ち歩く鞄の中の腐った林檎

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落合朱美
鳴り響く携帯探すカフェテラス鞄の中身をぶちまけており
  (そういう時に限ってみつからない。あたふたふた)

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内田かおり
ポケットのたくさん付いた鞄なら小さな秘密も隠せそうだし
  (そうしてどこにしまったのかわからなくなってみたり。
   隠す秘密が「小さな」というのがかわいらしくて。)

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あみー
あの人に書いた手紙が今もまだ鞄の中で黙っています

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杉山理紀
ななめがけ鞄の重さの確かさにつまづく感じ 手をつないでて

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emi
抱えてる鞄のかたち気になってどんな言葉もきっと言えない

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田丸まひる
自由などかんたんでしょう真新しい鞄の蝶々ボタンをちぎる
  (ちぎられた蝶々もちぎった手も、もう自由。)

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里都 潤弥
鞄には濡れたナマモノ詰め込んで自分で自分をねじらせながら
  (「自分で自分をねじらせながら」に何だかはまる。)

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岡村知昭
麻薬ではない麻薬ではないけれど黒い鞄にひたすら詰める
  (麻薬よりもきっとすごいもの、だと思うのだけど。)

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秋月祐一
鞄のなかの海に棲んでるクジラごと消えた少女をさがしてゐます
  (みつかりましたか、その少女は今、)

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汐見ハル
ハンカチもティッシュも夢も詰め忘れ駆け込む鞄の折り目正しさ

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夏瀬佐知子
鞄には憶えきれないものばかり詰まっているから 忘れてはだめ
  (だから決して離さないように。)

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海神いさな。
嘘つきのマニュアル詰めた鞄です 重くて怖くて笑うだけです

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駿河さく
パインアメばかりで埋まるスクール鞄 万物は流転するのでしたね
  (前半と後半のギャップに惚れます)

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島なおみ
夕暮れの車掌鞄の黒こげの口が銀貨をこぼす春です
  (銀貨、がなんかいいなあ)

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紺乃卓海
急行の通過する駅駅ごとに置き去りにしたい鞄と右手

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瀧村小奈生
バイバイってへんてこりんだ白線の内側きみの鞄に腰かけ
  (へんてこりん! 粋で可愛くて少女みたいで!)

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柴田 瞳
鞄ごと抱き締められてそれがもう十六歳の精一杯で

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小野伊都子
たくさんの鞄を持って出かけてもいつも何かが足りない旅だ
  (その「何か」はわからない、何か。)

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しのざき香澄
いいこととわるいことまざらぬように鞄のなかはしきられている
  (しきられているわけはそうだったんだ!)

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大江ケンジ
いつだってからっぽ鞄ぶらさげて歩いていたね海まで 彼岸

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2006.03.08

007:発見 2005鑑賞

風花
エウロパの氷の下の海の中発見された二人の化石
  (ひっそりと、ひっそりと。)

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久哲
低血圧なのを発見したことを男を選ぶ理由にします

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穴井苑子
わたくしを勝手に発見したあとは変な名前をつけるのですか

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足立尚彦
発見の前からそれは在ったのに在り続けるというだらしなさ

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ピッピ
発見が遅すぎたかなためいきの死骸あなたのために残した
  (ためいきの死骸、あなたのために残した、がだいすきです。
   すべてが「遅すぎた」感を出していて、去ってしまったようでさみしい)

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五十嵐きよみ
神さまに目隠しされて人間が発見できないいくつかのこと
  (神様はいじわるなのです。
   もしかしたら発見してはいけないことなのかもしれない、「いくつかのこと」)

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ハナ
昨夜からずっとミジンコしています君よ発見してくれたまえ 
  (ミジンコしている! いじらしくってかわいらしくって。)

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逢森凪
発見が遅れたことで手遅れになった病気に似たような恋
  (気づいた時には、もう手遅れ!)

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黒河更沙
ぽつぽつと君の言葉のほころびを発見せずに終えたい日曜
  (だけどきっとそうもいかない。発見したくないのに発見して、しまうのだ。)

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星川孝
ハンカチも愛も発見できぬままこもれる部屋に射す木洩れ日は

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田丸まひる
あたらしい星座を発見するように粛々たどるこいびとの背(せな)

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やまね
発見が偉いのですかとひとり言うずっと前から存在したのに

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駿河さく
新しいちょうちょを発見するつもり なんでもできると思ってる春
  (春ってそんな気になれる)

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岩崎恵
発見2:君は話をすぐ忘れる(私の話だけなのかなぁ?)
  (私の話だけっていうのも特別と言えば特別。だけどやっぱり
   覚えていてほしいのだけど。)

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佐藤羽美
何もかも発見されて翻る一反木綿のような身体

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かとうそのみ
生活に発見があったなんてもうずっと昔のことみたいです

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高瀬いつか
運命の人を発見する日まで緻密な観察そして実験
  (だけどきっとそんな日は唐突にやってくるような気がする。)

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2006.03.02

006:時 2005鑑賞

杉山理紀
仕掛けあう時限爆弾探しあうくちづけをして潰すオレンジ


植松大雄
真夜中のラジオの青い液晶は真珠のように時報をこぼした


青野ことり
逆時計まわりに時の階段を下りればここはもうここじゃない


柳子
君のこと信じていたのに花時計いつしか花も植え替えられて


汐見ハル
〈すべて時が解決する〉ということがほんとだからさびしいのです


田丸まひる
無理やりに眠って埋める時差みたい 寂しくないよ、ちゃんとできるよ


上澄眠
こんなにも憎んでるのに午前2時爪にゆっくりばら色を塗る


雛鳥
人生をリセットなんて無理なのに午前零時にこだわってる僕


本田瑞穂
言いたかったことはおそらく時間差でやってくるからお茶にしましょう


駿河さく
雨の日の午前十時に知らないを言い切るために買うビニール傘


森川有
時刻表、かばん、座席の上すべて。ひかりに漂白されていた 夏


兵庫ユカ
「例年」って何なのだろうまた花は咲く絶望に時間がかかる


ハル
恋人といる時の君美しく私は微笑みながら傷つく





2006.02.03

005:サラダ 2005鑑賞

生沼義朗
悲壮感漂うまでにきららかに京菜のサラダは酢にまみれいる
 (きららか。きららかがたまらなく好き。 )

史之春風
主婦だからサラダオイルの染みくらい上手に隠せる秘密にしてよ
 (主婦だからの理不尽で素敵な言葉に感服。 )

植松大雄/SERENO
三月のサラダバーへと迷い込む 仕組まれ切った恋のはじまり


田丸まひる
わたしよりきれいな指を持つひとがちぎるサラダ菜(寒いね)(そうね)


やまもとまき
うしろから突然抱きしめられたのでサラダ・ボウルがおっこちました
 (あこがれます、こんなこと)

海神いさな。
真夜中にひとりで食べる冷えすぎたサラダ泣いてもだあれもいない
 (「だあれも」表記がすきです。)

嶋本ユーキ
空っぽは見つめるほどに歪みだすサラダボウルの夜が哀しい


なかはられいこ
さらさらと過去になりますわたしたちサラダボールにレタスを盛って
 (さらさら。)

オカザキなを
歯ごたえがいいの海草サラダって(明るくあったかかったあの海)


大江ケンジ
温かいサラダがさめていくような眠りにおちるまでのさみしさ
 (ゆっくりとしたさみしさが、少しだけあたたかくって。)

かとうそのみ
サラダ菜の先でくすぐりあうような青春というなまえの話
 (その青春というなまえのお話をぜひきかせてください。
  そのみさんのかわいらしさ、くすぐったくてだいすき。)

篠原となみ
あいまいな自我がふくらむ春の日のサラダにのこす歯形 たとえば


藤矢朝子
これくらい透けて見えたらいいのにね君の心とサラダの玉ねぎ


桜小町
やきもちを焼いた分だけちぎられるサラダでその日の機嫌をはかる



2006.02.01

004:淡 2005鑑賞

史之春風
淡水で炭酸水で海水で水で涙をすすぐ今夜は
 (必死にすすぐ。あらゆる水でとにかく涙を何とか。
  水の多さにびっくりな夜です。 )

上澄眠
水中のように静かな晴れた朝眠ったままの淡水パール


花月 香
経験の甘さと辛さを調和して淡い口紅似合うという君


鳴井有葉
淡水を空気のように吸い込んでさよならあたしたちだったもの
 (空気みたいにとけていくようなうたにどうしようもなく惚れ惚れ。
  後半からはもうべたぼれしました)

づら
起きている時間に色をつけるなら生成りが似合う淡白な日々


やまもとまき
淡々と別れを告げられその後でつまらない恋だったと思う


駿河さく
てらされるまひるまのにわ 君からの淡い非難じゃ突き刺さらない


立花るつ
淡い不安がただよっている桜咲きはじめるまでの色の隙間に


高岡シュウ
すべてから耳を塞いで「幸せ」と君は微笑む 淡く、淡く
 (さみしいけれど、しあわせ。)

森川有
ビーカーに揺れる淡水しずかなる理科室 八重歯の男とのキス


やまね
淡々と語り渡すしかないだろう他人でいるしかなかった人に


かとうそのみ
海よりもしょっぱくないし青くない(やりきれないのだ)淡水なのだ


邪夢
淡水に晒した色はしょっぱくて涙の味がしました、追伸。



2006.02.01

003:つぼみ 2005鑑賞

黒月秋哉
花よりもつぼみが好きと云う人に、咲いたあとのことなんて訊けない。

田丸まひる
乳白のつぼみを間引く 誰にでも愛されているなんて思うな

美和知空
三月で良かったですね 絶望を痛みをくらべつぼみけちらす
 (上の句でもうノックダウン。
  丁寧な口調なのに「けちらす」ときてさらにノックダウン。 )

影山光月
何をしてもうまくいかない日があってだからつぼみに隠れています。
 (そんな日ありますよね。私も隠れたい。つぼみに隠れるのがいじらしい!)

杉山理紀
思い出をひらがなにして眠る夜のつぼみのなかのあなたにさわる

長沼直子
ひらいたらあとはかれゆくだけだからつぼみのままのわたしをあいして

新藤伊織
そんなにも麗しく咲くあなたならつぼみのままでいて欲しかった

小野伊都子
むすんだらまたひらいてね花びらはつぼみがしてた約束の色

村上きわみ
一枚のネルにくるんだ雛鳥のつぼみのような心臓でした

福々屋大福
苦さやら青臭さやらがじゃまをしてつぼみの味はまだわからない
 (いつかきっとわかってしまう、のかもしれない。
  だけどわたしはわからないままでもいいと思った。
  じゃまをしているそれらはきっと、すてきなものだ。)

かとうそのみ
つぼみなら片っぱしからこじあけて さながら僕らは愛のヒナドリ
 (かわいいなかのバイタリティ!
  さながら、からのくだりの表現がたまらない)

大江ケンジ
明け方につぼみの夢でうなされる咲いたら負けのような気がする
 (そんな不安定さを愛でたいと思います、かわいらしい)

佐藤羽美
一億の花のつぼみを踏み潰す時間、僕らは手を繋ぎましょ

バンドヲミキコ
忘れたいことは憶えてられないし春ですつぼみほころんでゆけ

2006.01.13

002:色 2005鑑賞

丸井真希
見も知らぬ景色に電車は連れて行くごめん見てない君しか見ない
 (見えない、じゃなく「見ない」。 その一途さに完敗。)

K.Aiko
飾られて残酷なほど薄茶けて読めないままの色紙 霜月
 (「残酷なほど」が残酷なくらい生きていると思う。
  最後に一言ついた「霜月」がすき。年月を感じます。)

ピッピ
鈍色でなぐるあなたの後頭部シカゴみたいにきらきら光る
 (きれいすぎてこわい。何気なく言ってるところがこわい。
  ひらがなだからよけいにこわくて、やわらかい。)

美和知空
色は匂えど「だからなんなの?もう2度と店にこないで。花は」散るなら
 (単純にこの唄の中の人すきです!)

あみー
色々なことがあっても変わらずに笑ってくれてほんとありがと
 (何かほっとしました。ありがと。
  そばでそう変わらずに笑ってくれている人ってあったかくって、ありがたい。)

五十嵐きよみ
他者だけの世界の中へ踏み入れる足の爪から色づいてゆく
 (新しい色に全身が。
  期待と不安色で足の爪がかがやいてます。)

黒月秋哉
「みずいろ」じゃなくて「すいしょく」あの夏の午後と蜂とを閉じ込めた色
 (そんな色がほしい。透明な思い出感がすてき。)

舟橋剛二
さみしさはどんな色にも描けるものピンクを薄くすればはなびら
 (うすピンクな短歌、さみしくってかわいい。)

雛鳥
ひょっとして色ちがいだねスニーカー プッチンプリンはひとつしかないね
 (ひょっとして!語尾の「ね」がかわいくてストーリーっぽいv)

黒河更沙
「きっと君、恋をしてるね?ビー玉の色がわづかににごってゐるよ」
 (見透かされた、その根拠の出所がすてき。)

坂本 汐
あなたには青色あげるわたしには夕暮れそめる赤色ちょうだい
 (どちらもほしい、なんてだめですか? )

ひぐらしひなつ
冬の陽に色をほどこすさみしさで階段に置くきみのevian
 (ことん、って音がしました。さみしくてノスタルジック。)

田丸まひる
さりさりと燃える橙色の街 つよがっていたわたしがわるい
 (だけどつよがりはだいじなのです)

内田誠
色のない世界の底に透けているいつかの話ばかりしていた
 (いつか って不思議なちからがありますよね)

駿河さく
灰色をねずみいろって言うひとがいるから冬はあったかいのだ
 (あったかい。ねずみいろってすごくあたたかい。)

岩崎一恵
床を這う午後のひかりもおとろえて色鉛筆は散らばったまま
 
高岡シュウ
愛されているはずがない 錆色の海に素足を浸して眠る

佐藤羽美
ペンギンの色をピンクに塗りかえて僕ってとても正直な人
 (正直な君!すごくかわいくてどうしよう!)

香山凛志
鳥かごのどれもどれもが鈍色で誰もわたしの嘘を知らない
 (誰も からのくだりが大好き。鳥かごの単語の雰囲気とあいまって、ますます。)

佐藤弓生
色鉛筆ひゃくまんぼんをたずさえたひとの便りの春、ことに青
 (最後の一言に全部もってかれました。すき。)

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