短歌、よんでます。//題詠マラソン/題詠100首blogの鑑賞記+出走短歌//
迷走ランドセル
完走報告(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
ぎりぎりでしたけれど、今年も無事完走することができました。
手強いお題もたくさんでしたけれど、
唸りながら走るのも楽しみのひとつで
題詠100首はやはり楽しい企画です。
お疲れ様でしたとありがとうをたくさん叫びたいです。

ありがとうございましたっ。

100:終(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
つながらない電話の最後目を閉じて終わる 君だけだった時間だ
099:茶(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
お茶会に記憶の欠片がこぼれてく 大事なものって(ねえ)なんだっけ
098:ベッド(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
眩暈だと思ったベッドの柔らかさ緩くスプリングが鳴いていた
097:話(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
不自然に途切れた会話 はにかんだ君の鎖骨に噛むようなキス
096:模様(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
雪になる前の空模様(あなたは泣いてもいいよと言ってくれたね)
095:裏(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
首元を長い睫毛が撫でてくのを瞼の裏で想像してる
094:社会(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
地球儀がくるりまわった社会科資料室ひそめた吐息が重なる
093:祝(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
黄金色の陽射しと共に祝福を花冠にくちづけひとつ
092:ホテル(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
東京の匂いをひとつずつ記憶している京王プラザホテルで
091:命(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
大丈夫だけ繰り返す柔い背に命の泉でやさしいうそを
090:質問(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
思案する顔とか好きだし今日もまた質問を質問で包んで返す
089:こころ(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
背伸びだと気づかれないようこころもちあなたに近づき狙うくちびる
088:暗(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
仄暗い浴槽の中で深呼吸 縋った温もりだけが本当
087:テープ(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 29**
届けないつもりで小さな告白を古びたテープに吹き込んで眠る
086:石(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 26**
清廉な夢のまにまに揺れる髪 無防備に痩せた石鹸を抱く
085:きざし(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 26**
緩やかに解かれる熱は丁寧でぼんやりこれはきざしだときづく
084:退屈(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 26**
うつしあう呼吸も触れる指先も退屈しのぎと称するふたり
083:筒(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 26**
封筒に宛名は書いてみたけれど結局出せないままの二年目
082:サイレン(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 26**
真夜中中毒症骨を食む遊び遠いサイレンも聞こえないふり
081:露(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 26**
結露した窓はそのままにしておく 君が振り向くかもしれないし
080:富士(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 26**
いつの間にか通過している富士山は気づけばいなくなる君みたいで
079:塔(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 26**
まあだだよ、ばっかり響いて帰れない私の背中で震える鉄塔
078:経(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 26**
温度差のある朝だった月経の疼きばかりが沸騰している
077:写真(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 26**
雪でした ちりちりと降る細やかな写真はまだセピアにならなくて
076:まぶた(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 25**
点滅を繰り返す網膜このまままぶたのうらでいきていきたい
075:鳥(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 25**
いつまでも鳥に焦がれて空は遠く私の背には何もないまま
074:英語(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 25**
片言の英語でひたすらIloveyou他の言葉を失くしてしまった
073:像(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 25**
悪いのはどっちでもない貼りついた笑顔は徐々に肖像になり
072:リモコン(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 25**
リモコンで光だらけの視界になる 天国までの道に似ている
071:鉄(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 25**
いつだって女でしかない私には鉄の匂いがしみついている
070:神(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 24**
間違いをおかした神様をゆるす あなたをすきになってしまった
069:卒業(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 24**
ごめんねと聞こえた気がした 先生の指先が触れた卒業前夜
068:杉(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 24**
ゆるゆると指の先から森になる体躯眺めて屋久杉の袂
067:夕立(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 24**
唐突に恋だったと気づいている戻れないまま夕立の中で
066:切(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 23**
また来年と指切りしたのは三年前 今年も最後の花火があがる
065:大阪(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 23**
大阪は遠いねそうだねだからもう君には会えなくなってしまうね
064:ピアノ(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 23**
(メゾピアノ)泣かないつもりの(ピアニッシモ)ばいばい(ピアノピアニッシモ)
063:浜(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 23**
夢色の風船が浮く舞浜の空 そういえば明日は会議
062:乾杯(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 23**
重なった乾杯グラスに乗せた音まいごみたいに好きだと鳴いた
061:論(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 23**
正論を並べるだけで満たされて奪いたいとか知らないしあわせ
060:キス(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 23**
寝る間さえ惜しんでキスをする明日も恋人みたいな関係でいたい
059:ひらがな(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 23**
ひらがなですきと伝えてはにかんだことしか今は覚えていない
短歌を送る-02
2007/ 10/ 23**
忘れてと言われて忘れられるのなら言われなくても忘れています(はせがわゆづ)
058:鐘(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 18**
十二時の鐘が鳴ったと思えばいい さよならがするりとのどをすべった
057:空気(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 18**
ふるふるり震えた空気が伝わって ごめん あなたを こまらせている
056:タオル(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 18**
こそばゆい素足絡めて一枚のタオルケットを奪いあう日々
055:労(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 18**
きみのせいだってわかっているくせに労わるふりの勝手な指先
054:電車(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 18**
通過する電車の中の君と目が合う夢をまた見ていたらしい
053:爪(はせがわゆづ)
2007/ 10/ 18**
マニキュアの粉雪降らす明け方に女としての爪は積もって
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