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2009.12.03

題詠2009

投稿短歌、一覧。

頭文字を読むとまた別の。



雪どけの温度沁みこむ皮膚に降る笑みの形になったくちびる

涙腺のやさしい一日が始まりひなたみたいなきみを思い出す

くつずれをかくして笑う小春日の坂道いつも助けられてた

忘れられないひだまりの中にいて揺れている白いワンピースのすそ

ラムネ色した君の目にキスすれば調和していくスペクトルまで

つまんだスカートの水玉模様から静かに降りだす甘やかな雨

ためいきのフランチェスカに愛されて不安なつまさきを夜に晒した

気まぐれに飾りたてられるホイップに隠れて涙のマジパンを食む

耳たぶをくすぐる綿毛のふわふわのようにゆうべのうたがひびくよ

街灯の揺らめきに見るまぼろしはいつかのあなたの背に似ている

今たぶん嫉妬している青空にのばした手からこぼれるひかり

他愛ないかもしれないけど速達で駆けるよ 今日もよく晴れてるね

不確かな音をカタカナで鳴らしてる たとえばきみのるすばんでんわ

冷静に繰り返すくちづけの間に確かに煮くずれていくものたち

夜が明けるまで抱き合って君はひとり模型列車に乗りこんでいく

後ろ足そろわないまま歩き出すUターン禁止で会えなくなっても

遠くまで行けると信じた春の月 雪解けも知らないまま眠る

素足を雨ざらす無防備な外骨格差し交う第一関節にキス

ルービックキューブを解かないままでいた白紙のノートは進まなかった

けだるげに笑う真昼のベランダで貧血だったきみのくちびる

黎明のくちばしが告げる昨日はもう私の手から離れてしまった

ドア越しに君の足音を確かめる職員室に隠れた放課後

あどけなく笑った彼女のシャツの袖ごしにつないだ指がほどける

飛び跳ねた天ぷら油に映りこむやさしく結われた髪の一房

好きさえも届かないことのもどかしさグラスの氷はそれでも溶ける

コンビニの限定チョコを分けあった冬の記憶はいつまでもめぐる

週末のいくつかの音を集めながら既に足りないことを知ってる

電源のない携帯に深夜落ちた透明度を増していく声帯

ところによりやさしい雨が降るでしょう くしゃくしゃしながら蛹にかえる

どこまでもあなたの部屋は白くって牛乳色したばらを眺める

風花を閉じこめた手はてっぺんから降り注ぐ陽にやわらかくとけた

夏色に染まった記憶を紐解いて褪せない世界に佇んでいる

くすぐったい花冠の思い出を抱いている白昼夢のように

手を振った揺れるかげろう順序よくあなたの遺書を探す旅路で

真夜中の踊り場から春風が吹きロンドン橋はそろそろ眠る

意図のないメールを読み返してる朝ふとあなたとすれ違った気がした

午後の陽を穏やかに浴び藤棚の下であなたはただ笑ってた

見つかったよつばをきみに届けたい 雨→(のち)晴れの淡い日だった

台風の目の中にうずくまってる広かった空を忘れてはいない

一面のすみれ畑を駆けていく振り返らない君の背を追う

なだらかに震える肩はあたたかく黙って君を抱く背中越し

ゆめぎわに咲いたたんぽぽのゆらめき春はワンクリックでとけていく

ビターチョコレートを包んだてのひらに滲む関係性の行く先

咲きかけのゆりわさびの傍あざやかに眠るあなたは夏を待たずに

キスで降りる幕をまぶたにやきつけて私はあなたの明日を祈る

街路樹のあかりのような淡い色のきみだけが知る常識に触れた

遠巻きに警戒心をあびている 月を映した野良猫がなく

窓辺には陽が降り注ぎカーテンが揺れてる きみに逢えない小春日

ドルチェひとつきみと分けあうソムリエの選んだ夜はただただ甘い

うつりゆく災いを愛でる水面で揺れた沈んでしまう太陽

正論のように言い訳を繰り返しからっぽの部屋に取り残されてる

縄跳びはグラウンドに残されたまま最後のひとりが放課後を終える

欠片からこぼれた命を受け止めて夜毎繰り返す獏の妊娠

残り香は極彩色の雨にとけやがて温度を失う首筋

脱ぎ捨てたヒールがオフィス街に響く結婚式の鐘の音のよう

曇り空みあげた先から降る光 届かないアドレスをそらでつぶやく

靄にたたずんでたあなたはあたたかい縁側の陽に微笑むみたいに

リアリストはぬばたまの夜にとらわれてコンペイトウと魔法がとける

時計はまた今日も逆まわりを始める 済んだこととかなにひとつない

けせらせら笑っておじぎ引退に名前をつけるとすればたとえば

ティアードのスカートはいた君と見た甘いピンクのレインドロップ

口笛と一緒にあなたは坂のない町へ流れた何ももたずに

月がまた満ちてゆくから水面でジェリーフィッシュはゆらり揺れてる

真綿に身を包んで雨を背に受けてあなたは竜宮城に嫁いだ

さりげなく選挙演説のすきまにきみが好きだとまぎれこませた

君の息づく街角で確かめるきらきらこぼれだした足音

森に眠るくちびるそれはフルートの音色によく似ていたのでしょうね

紆余曲折経てひとりきりくろこげの秋刀魚を前に懺悔している

瞬きの隅で見つけた揺れている細い睫毛のすきまにビー玉

雲間からのひかり不確かに反射するCDケースの小さなひび割れ

カナリアは静かに聞き入る痩身のあなたが紡ぐ音のすべてを

ラメントの花嫁に捧ぐ瀬戸際のブルーローズをその手にひとひら

朝靄が滲んでマスクの内側には音にならない声がしみこむ

触れていた指先ばかり思い出す 肩口に残ったいつかの微熱

レプリカのおまけが微笑むゆっくりととろけはじめたチョコに抱かれて

宝物箱がなくなり住み慣れた部屋にぽっかりあいたスペース

キャラメルの最後のひとつをとっておく 屑入れにはもうなにも増えない

厳かに終焉を迎えた夜桜はアンコールを背に艶やかに去る

暮れる空に今だけ許しを願ってる花恥ずかしく染まった指先

泣きそうなあなたの午後を包みこむできたて卵のような温度で

にわか雨ばかり降ってる早朝の着信ランプはすこしつめたい

もどかしい見つめた先の遠すぎる色とりどりの光源のうず

柑橘の酸味がひろがる鮮やかな憂鬱のせたあわいくちびる

モカ色のマフラー揺れる河川敷そろそろ息が白くなるころ

次のクリスマスは会えないらしいってネオンはやたらとまぶしいくせに

つよがったあなたの隣ではいつも四分音符を丁寧に刻む

ミュールはきかえるつまさき最近は気分屋なのって笑っていたね

こわがりの睫毛が編んだ春先の真夜中しんと帳が降りる

無言のまま過ぎてしまった昼休み心理テストの結果は知らない

寄り添ったふたりに長いマフラーはつなぎとめるにはまだ足りなくて

うまれゆく冬の終わりに透明の階段のぼる夜更けのはだし

七色だったのかもしれない飛び越えた先できみが見た夕焼けの色

傷のないいちごみたいなきみの爪の甘い匂いが鼻腔をくすぐる

見ていたのははるか彼方の空だったきみのまぶたにはそれしかなかった

ノスタルジー色した記憶にはふたりで囲んだ小さな丸い食卓

あたたかなマイナスイオンへ変わってくあなたの最後のため息だった

忘れない君の残したもの全部その断面はとてもやさしい

意味もなくカウントダウンを繰り返す静電気走る真冬の隙間で

おいてけぼり猫とただ待つワンルーム戻らないのは日々だけじゃない

隣にはあふれるひなた見あげれば好きだと届きそうな青空

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